金の帯が重量感をひときわ際立たせているこのカップを見ていると、カップももてなしの重要な一要素であることを改めて思い知らされます。幅広い金の絵柄に草花がエッチングされ、裏側の糸尻にまで金彩が施され丁寧な仕事ぶりがうかがえます。 美しく艶やかな瑠璃色と輝くように白い白磁のバランス、見た目の重量感からは意外なほど手に持った時の軽やかな感触に技術の素地と素材に恵まれたアンティーク・アビランドの心意気を見る思いがします。
原産国:フランス
窯・工房名:アビランド
制作年代:1903〜1925年製
サイズ:カップ:6.5cm x 5.8cm、ソーサー:12.8cm