素晴らしい透明感のあるターコイズブルーにアラベスク模様がレリーフのように描かれていいます。草花でデフォルメされた白いアラベスク模様はボーンチャイナのパテを重ねたもので、地色のトルコ石に乳白色のレリーフが重なるという超絶的技巧が素晴らしい。リムにはアッシドゴールドでギリシャの鍵模様、そして中には金彩がふんだんに取り込まれ、ビクトリア朝時代の手法がそのままに再現された丹念な仕上げは、独特の色合いとともに高級感を演出しています。しかも中心には私たち日本人が桜を愛でる様に、イギリス人がこよなく愛すブルーベルが丹念に描かれ、コンポートの脚にはアーカンサスの金彩で描かれた逸品です。ちなみにイギリスではブルーベルの森には妖精が住むと言われているそうです。プレート全体に細かな貫入がありますが、そのほかは欠け、ヒビの無い、色柄褪せの無い、大変良い状態です。
原産国:イギリス
窯・工房名:ミントン
制作年代:1860〜1880年製
サイズ: 24cm x 9.3cm