ギリシャ神話の愛らしい牧羊神のフィギュリンです。ホメーロス風諸神賛歌のなかの『パン賛歌』によれば、パンはドリュオプスの娘、あるいはニュムペーとヘルメスの間に生まれましたが、山羊の脚、頭に二本の角を生やすという奇妙な姿をしていたため、母親は幼いパンを置き去りにしてしまった悲しい過去があります。ただ、父親のヘルメスはパーンを野兎の毛皮で包み神々のもとへ運ぶと神々はみな喜んだそう。そして「全ての神々を喜ばす」として、そこからパンという名前を得、ギリシャ語や英語の「全て」の語源にもなりました。
原産国:デンマーク
工房・窯:ロイヤルコペンハーゲン
製作年代: 1894〜1900年製
サイズ:10cm x 6.5cm x 10cm